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第15回
建設業における職長等及び 安全衛生責任者の能力向上教育、安全衛生教育再教育
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建設業における職長等及び 安全衛生責任者の能力向上教育、安全衛生教育再教育
労働災害の防止を図る上で、現場の責任者である職長と安全衛生責任者が果たすべき役割はますます大きくなっています。「職長等及び安全衛生責任者の能力向上教育」を受講して安全管理の知識をしっかり身に付け、労働災害の減少に生かしていきましょう。2017年CATくらぶNo.97掲載記事
厚生労働省が発表した「労働災害発生状況」によると平成28年の死亡災害は928人と、平成27年に続き1,000人を下回りました。死亡者数は徐々に減少傾向を辿ってはいますが、ほぼ横ばいの状態です。逆に死傷者数は前年比で1,599人増加しており、災害数全体として一進一退の状況にあります。
特に建設業は危険な業務を伴うことから、全業種の中でも死亡災害の発生件数が最も多くなっています。「ゼロ災害」というゴールはまだまだ遠くにありますが、災害につながるさまざまな危険要因を現場レベルで自主的に発見し、チームミーティング、KY(危険予知)訓練、ヒヤリ・ハット活動、指差し呼称、リスクアセスメントなどを実施して、危険の芽を地道に摘み取っていく「現場力」の強化を図ることが大切です。そして、個々の現場レベルにおける安全確保の水準は、実務を指揮・監督する「職長」と「安全衛生責任者」の指導力や対応に負うところが大きいと考えられます。
建設業における労働災害防止を推進する上で職長と安全衛生責任者の役割が大きくなっていることから、厚生労働省より平成29年2月に通達※「建設業における職長等及び安全衛生責任者の能力向上教育に準じた教育について」が発出されました。

この通達によって建設業に関わる事業者には、職長等及び安全衛生責任者の職務に就いている者に対し、これらの職務に従事することになった後おおむね5年毎に「職長等及び安全衛生責任者の能力向上教育」を受けさせることが求められるようになりました。
実際の現場では、実務経験を積んだ職長や安全衛生責任者が安全の指導を行っています。しかし、キャリアが長ければ安全かというと必ずしもそうとは限りません。建設機械や施工法は日々進歩し、昔のやり方は通じなくなってきています。「職長等及び安全衛生責任者の能力向上教育」では必要な基本知識を再確認し、労働災害の現状や、効果的な指導・教育方法を紹介するプログラムを設けています。作業員の命を預かるリーダーとして、対応力を身に付けておくために、5年に1度は受講するようにしてください。

労働安全衛生法第60条に;
「事業者は、その事業場の業種が政令で定めるものに該当するときは、新たに職務につくこととなった職長その他の作業中の労働者を直接指導又は監督する者に対し、次の事項について安全又は衛生のための教育を行なわなければならない。」
- 作業方法の決定及び労働者の配置に関すること。
- 労働者に対する指導又は監督の方法に関すること。
- 前二号に掲げるもののほか、労働災害を防止するため必要な事項で、厚生労働省令(労働安全衛生規則第40条)で定めるもの
と規定され、さらには個々の教育の最低必要時間も定められています。
つまり職長とは(業種などによって班長、グループ長、作業長など様々な呼び名がありますが)、「作業現場にて労働者を直接指導または監督する者」ということです。
そして会社は職長となる人に対しては労働者の指導監督のために必要な教育を実施しなくてはなりません。ただし、これら職長教育を実施するべき業種も次の通り定められており、すべての業種で実施が必須、というわけではありません(労働安全衛生法施行令第19条)。

さて、それでは現場最前線の指揮官としての職長の役割とはどのようなものでしょうか。
職長の役割は、職場での作業の方法や設備、環境、作業者の健康状態など、業務遂行に関係する人、物、作業を的確に把握し、異常があれば速やかに「報告・連絡・相談」を通じて対処し、安全で効率的な生産活動を継続させていくことです。
現場の把握に向けて特に重要なポイントを次の図に示します。

現場最前線の管理者として安全衛生の推進と生産活動における品質・能率向上は矛盾するものではありません。これらを両立させていくため、職長教育においては上図に示した問題解決のポイントを中心に、把握するべき項目や問題点の早期発見と、リスクアセスメントなどの解決のスキルを学んでいきます。
もちろん、職長一人が頑張ればよいというものではありません。安全な業務環境を整え、従業員が安心して効率的に生産活動を進めることができるよう、現場の第一線で業務を管理監督していく、それが職長です。
建設業における職長等及び安全衛生責任者の能力向上教育について
キャタピラー教習所では、建設業における職長等及び安全衛生責任者の能力向上教育を定期的に実施しています。この教育では、労働災害の仕組みや、労働災害が発生した場合の対応、作業に関わる設備および作業場所の保守管理の方法など、労働災害防止に関することや労働者に対する指導などを理解することができます。ぜひ、お近くのキャタピラー教習所までお問い合わせください。
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