第26回 熱中症予防の資格について
熱中症は、【気温が高い・湿度が高い・日差しが強い】などの環境条件下で発生しやすくなります。
熱中症と言えば、7月・8月の暑い夏をイメージする方が多いかと思いますが、実は、さほど暑くなく、湿度の低い5月からも発生しています。
昨年(2024年)1年間の職場における熱中症の発生状況を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は、 1,195 人(うち死亡者数は 30 人で約7割が屋外作業)、業種別にみると、建設業 216 件、製造業 227 件となっており、全体の約4割がこれら2つの業種で発生しています。死亡者数は、建設業・製造業及び運送業の順に多く、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症の発症時、緊急時の措置の確認・周知を行っていなかったことが確認できています。
また、熱中症死亡災害に至るほとんどが、「初期症状の放置・対応の遅れ」が原因であると分析されています。
このため、厚生労働省は熱中症の重篤化による死亡災害を防止するため労働安全衛生規則の一部改正を行いました。改正の趣旨は、熱中症のおそれのある作業者を早期に見つけ、その状況に応じ迅速かつ適切に対処することが可能になるよう、事業者に対する、「早期発見のための体制整備」・「重篤化を防止するための措置の実施手順の作成」・「関係作業者への周知」の義務付けです。(令和7年6月1日施行)
熱中症は、どれほど気をつけていても完全に防ぐことはできません。適切な対策を講じないと命に関わる危険性があるため、正しい知識と対策を身につけておくことが大切です。
キャタピラー教習所では、定期的に”熱中症予防安全衛生教育”を開催しております。
♢詳しくは、お近くのキャタピラー教習所までお問い合わせ下さい。
熱中症予防安全衛生教育
(作業管理者向け)
基安発0229第1号(平成28年2月29日)
講習科目 |
講習時間※ |
|
0,5時間コース |
||
(3.5時間) |
||
学科 |
熱中症の症状 |
30分 |
熱中症の予防方法 |
2時間30分 |
|
緊急時の救急処置 |
15分 |
|
熱中症の事例 |
15分 |
シリーズタイトル | |
1 | 刈払機の資格 |
2 | 保護具の話 ヘルメット |
3 | 保護具の話 安全帯 |
4 | 振動工具の資格 |
5 | フォークリフトの資格 |
6 | 移動式クレーンの資格 |
7 | 玉掛けの資格 |
8 | 玉掛けの資格 その2 |
9 | 不整地運搬車の資格 |
10 | 高所作業車の資格 |
11 | ロープ高所作業の資格 |
12 | 自動車用タイヤの空気充てん作業の資格 |
13 | 『はい作業』について |
14 | 足場の組立て等の資格 |
15 | 低圧電気取扱いの資格について |
16 | 研削といし取替え業務の資格 |
17 | 締固め(ローラー)の資格ついて |
18 | 伐木作業の資格について |
19 | 粉じん作業の資格について |
20 | 酸素欠乏危険作業の資格について |
21 | フルハーネス型墜落制止用器具の資格について |
22 | 伐木作業の資格について-2 2019年改正 |
23 | 労働安全衛生資格の「再教育」について |
24 | アーク溶接作業の資格について |
25 | 保護具の話 墜落制止用器具 |
26 | 熱中症予防の資格について |
27 | ガス溶接作業の資格について |