ガス溶接とは、一般に「ロウ付け」と呼ばれている溶接方法です。
ロウ付けは接合する金属部品と金属部品のすき間にその金属より低い融点の金属ロウを溶かして流し込み、接合します。気体や液体の漏れを止めることができるので、エアコンなどの配管部品や航空機のタービンブレードといった精密部品の製作などに用いられています。

　器材として、通常アセチレンガス等の危険なガスを使用します。
アセチレンガスは、非常に不安定で空気や酸素がなくても、ちょっとした衝撃によって分解爆発します。
そのため、アセチレンガスのボンベを運搬するときには倒したり、落としたり、引きずったりせず、通風や換気の良い場所に保管するよう、ガスの特性を十分に理解して取り扱わなければなりません。

　しかし、誤った扱いや、作業方法に問題があったりと過去の災害では次のような事例が発生しています。

　● ボンベのバルブ閉め込み不完全によりガスが漏洩して爆発する

　● 溶接中の光で目を傷める

　● 鋼板を溶断中に発生した火花が可燃物に着火し火災となる

　● ガスで加熱した金属に手を触れて火傷する

　この事例にあるようにガスによる溶接、溶断だけでなく、金属の加熱作業も労働安全衛生法では就業制限業務に指定されており、技能講習修了者でないとガス溶接作業を行うことはできません。

　キャタピラー教習所では、ガス溶接作業の技能講習を定期的に開催しています。

　この技能講習では、ガス溶接作業者として必要なことを学科と実技を通じて学ぶことができます。

◇詳しくは、お近くのキャタピラー教習所までお問い合わせください。

ガス溶接技能講習
労働安全衛生法施行令　第20条 第10号
労働省告示　第１１０号　ガス溶接技能講習規程